2014年11月30日

首長の役割

首長の役割
おがです。

朝起きて何気にFBをみていると足助の暴れん坊がイベント情報のところにタグ付けされていた。
「ああ、毎年やっているヤツだ。」と思いながらイベントの詳細をみる。

首長の役割
その中に「いなかとまちのシンポジウム」というセッション。
鈴木公平前市長!!
今の太田市長は何度かお話をお聞きしているが前市長の話しはお聞きしたことがなかった。

2010年にあった足助でのシンポジウムに駆け付けそこで話されたことがNPOスローライフのトップに書かれ、それを読んだ時の印象が強い。
いつかどんな方かお会いしてみたいと思っていた。

その記事を読んだ後も子育て関係の知り合いのブログで好印象で書かれていたり、
2000年東海豪雨前は広域合併推進派ではなかったけれど東海豪雨を境に考え方が変わった経緯を読んでその思いは強くなっていた。

今の地域自治区制度の基盤を作り、都市と農山村の共生や持続可能な地域づくりの方向性を定めた鈴木公平氏。
3期目を終えたところで後進にゆずり企画部長をされていた太田現市長がその路線を継承している。

首長の役割
真中が豊田市前市長の鈴木公平氏。
右が産業部長、企画政策部長を経て現在おいでんさんそんセンター長の鈴木辰吉氏。
左が進行役。矢作川研究所の洲崎女史。

話の内容は新しくお聞きすることは少なかった。
しかし、その語り口は思いのあるものだった。
野外ステージで行われたこの30分程度のシンポジウムだったが、驚いたことは現役の多くの豊田市役所職員が鈴木公平氏に会いにみえていたこと。
公平氏が「自分はもう行政を去ってしまったが、今の職員の皆さんこれからも頑張ってください。」と言われたときに現役職員の方々が笑顔で前向きに受け止めていたのが印象的だった。
知らずに通りかかった市民の方々も公平氏がみえることに気づくと足を止め、話しを聴くギャラリーが次第に大きくなっていった。

方向性を示し、皆のベクトルを合わせ大きな力にする。
これがリーダーの役割なんだろうな、と思いながら悔しさも感じた30分でした。

スローライフのサイトのトップにある2010年3月のコラムをコピぺ

7割が農山村地域である新しい豊田市が誕生して5年。都市と農山村の共生を掲げ、市民も自治体も取り組んできた。
その5周年を迎えるにふさわしい山里NPOたちによる集会が3月14日、足助交流館で開催された。
8団体+α、150人ほどが集った。
矢作新報3月19日付で新見克也記者が的確に報道しているので見ていただきたい。
ここで特記しておきたいのは、鈴木公平市長が時間を工面し、午後からの再開前に駆けつけ登壇し、わたしたち山里NPOに真心こもった挨拶をしてくださったことだ。
「本当にたくさんの人が本当にがんばって一生懸命に取り組んでいる姿を見るにつけ、手を合わせて拝みたいくらいありがたく思っています。」
しかし、「成果がみえるようになるには本当に時間がかかる。」
市長としても全力で取り組んでいるが合併後も農山村では過疎化が進み、「どんな成果がでたかといわれると、責任者として身が切られる思いです。」
「川渕Jリーグチェアマンから贈られた『鈴木公平様 継続こそ力なり』という色紙を我慢のときもカッカするときもそれを見ています。」
「今日のこの場が、次のステップへの何か新しいものが見つかるという場であっていただければと心から期待しています。」
「何をどうお手伝いしバックアップするかは別として『できることはさせていただけないだろうか』という気持ち…を皆さんにお伝えして、あいさつにさせていただきます。」
以上が要旨。市長の真剣さ、悩み、私たちへの期待感をひしひしと感じるものであった。
山里NPOの8団体+αは今後毎月会合を行いと実践上のコラボも重ね、豊田市全体の「農山村へのシフト」をコーディネートしていく民間側の動きを構築すべく足を踏み出そうとしている。


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